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格付け2級に匹敵する実力派シャトー

メドック格付け4級、「メドックの小さなヴェルサイユ」と呼ばれるほどのボルドーで最も美しい城館として知られるシャトー ベイシュヴェル。
品質的にも、常にサン・ジュリアン村のトップを担う実力派です。

17世紀初頭に初代エペルノン公が所有者になり、絶対的な権力を誇りました。 フランス海軍提監でもあった彼への忠誠の証に、この前を通るすべての帆船は帆を下ろさなければなりませんでした。
彼のガスコーニュ語名 “Bêcha vêla” は帆を下げるという意味の 『Baisse voile”（ベッセ・ヴォワル）』に由来。 のちに転訛して、”Beychevelle （ベイシュヴェル）”となりました。

歴史の激しい波の中で、シャトーの持ち主は変遷します。
1855年の格付け時は、フランス革命などの混乱から品質が低迷、4級に甘んじてしまいました。 その後は情熱ある当主へと引き継がれていき、努力の末に、現在は高い評価を得るまでに品質は回復しています。
格付け4級ながら「格付け2級に匹敵する」と評され、早くから楽しめるエレガントでしなやかなスタイルが支持されています。

減農薬法を行い、環境と人に配慮したブドウ栽培を実施、2005年には「Terra Vitis(農薬や除草剤を使わない農法)」の認証を得ています。
また、2002年にはHACCP（食品製造における安全管理の手法）も導入、環境や安全に配慮しながら、伝統的な製法でワイン造りが行われています。

早飲みも熟成も可能なセカンドワイン

シャトー・ベイシュヴェルのセカンドワインで、ファースト同様の厳格さを持って造られています。
海軍提督エペルノン公爵への敬意を表し、「amiralアミラル（海軍提督）」と命名されました。
主に樹齢の若いカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロをブレンド、畑での作業、数回にわたって行われる選果、伝統的な熟成などの全工程において一切の妥協はありません。新樽比率は35％。

健全で、凝縮感のある素晴らしいブドウが収穫できた2019年。
美しく強い色調とエッジがあり、フレッシュな果実味が特徴です。 十分な収量は、厳しい選果を可能にし、グランヴァンの理想像を追求しながら醸造することができました。

ブラックベリーやカシスなどの黒系果実、ブルーベリーやチェリーなどの赤い果実にリコリス、スミレのニュアンス。白胡椒やバニラなども加わり、複雑さを感じます。 豊富な果実味にバランス良くミネラル、酸が調和。まろやかな口当たりの中にフレッシュ感、フルーティーさ、力強さなど多彩な要素がエレガントに感じられます。
公式サイトでは早くから開いて、若々しい味わいを楽しめると共に、15年ほどの熟成に耐えうると紹介しています。