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ペトリュス元醸造長が新たに手掛けるシャトー

ムエックス・グループの最高醸造責任者として44年もの間シャトー・ペトリュスの醸造に携わってきたジャン＝クロード・ベルエ氏。
世界最高の醸造家と称された彼は2007年に惜しまれつつ引退、以降は彼の息子がシャトー・ペトリュスの第二代醸造長を務めています。 ジャン＝クロード・ベルエ氏自身は息子たちとともに、家族が所有するシャトーのワイン造りに専念しています。

ベルエ家が、新たに購入したシャトー・イオン・ラ・フルール。
サン・クリストフ・デ・バルド村に粘土質土壌の3haの栽培面積を所有。
畑では平均樹齢45年のヴィエイユ・ヴィーニュが栽培されており、植樹比率は1ha当たり6,500本。
リュット・レゾネを実践し、除草剤は使用しません。 グリーン・ハーヴェスト（間引き）はせずに7月末に控えめに除葉を行います。

2019年の初ヴィンテージは、世界的に有名なワインメディアであるデキャンタ誌で次のようにコメントされました。
『サンテミリオン特有の華やかで甘いバニラビーンズのスモークが香る。明確でなめらか、エレガントで新鮮。』

サン・テミリオンのテロワールを映し出す逸品

手摘みで収穫し、選果台でブドウを厳しく厳選しています。
区画別の醸造し、温度管理されたコンクリートタンクで、ルモンタージュのみを実施。 ステンレスタンクでのマロラクティック発酵後、早めにアッサンブラージュし、12ヶ月の樽熟成（新樽比率20％以下）。 2020年からは10％をアンフォラで熟成させています。
実用的かつ繊細なアプローチによって、見事な職人技のワインを造りあげています。

メルロー主体でサン・テミリオンのワインが持つ魅力を表現しています。
ベリー系の赤い果実、フローラルな風味が純粋に引き出され、シルキーな口当たりと長い余韻が印象的。 真っ直ぐに広がる味わいはクリーンでありながらも、奥行きを感じます。

『過度の抽出をした、樽香の目立つワインではなく、自然や産物に配慮した非常に伝統的なワインを造ることにこだわっています。 だから、ワインはテロワールを如実に物語っています。』（ジャン・クロード・ベルエ）