クエルチャベッラは、鉄鋼業界で実業家として活躍、私生活においてはワインをこよなく愛していたジュゼッペ・コッシア・カスティリオーニが、1974年に創設したワイナリーです。 彼はキャンティ・クラッシコ地区の中心部の丘に、わずか1ヘクタール程の小さなブドウ畑を購入。土着品種のサンジョヴェーゼからだけではなく、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シャルドネ、ピノ・ブラン等の国際品種を用いて、エレガントかつ豊かなワインを造る事を目指しました。
1980年代にはサッシカイアやティニャネロ、オルネライア等、高品質なワインが次々と誕生、熱狂的なスーパータスカンブームが巻き起こります。クエルチャベッラも「スーパータスカンの父」と呼ばれた天才醸造家故ジャコモ・タキス氏によるコンサルティングのもと、『カマルティーナ』を1981年にリリース。スーパータスカンの先駆者として、その名が世界に知れ渡る事となりました。
近年では『カマルティーナ 2011』がジェームスサックリングにおいて95点を獲得、「フルボディだが、柔和で絹のようにシルキーなタンニンがある」と絶賛されました。
1990年代より息子のセバスティアーノ・カスティリオーニが参画し、有機栽培へと転換。化学物質、殺虫剤などを一切使用せず、動物や昆虫が共生する自然を尊重し、多様性溢れるワイナリーを実現しました。
2000年にはビオディナミ農法へ、さらに2010年には動物由来のものを完全に排除したビーガン的な要素を持つ独自のビオディナミ農法へと完全移行しました。
2013年には、「ヨーロッパで最大の面積を誇るビオディナミ農法を実践するワイナリー」として著名なワインメディアで紹介されるなど、現在においても高い注目を集めています。
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