勝沼地区の中で甲州ブドウ発祥の逸話が残る大善寺の寺領である柏尾山南方。優れた日照条件を持ち、南向き斜面の位置する特別な畑だけがその名を名乗る事が出来ます。
歴史あるこの地のテロワールを表現する逸品として、2021年より本格始動した「リュー・ディ・シリーズ」に加わりました。
標高400〜500メートル、粘土質に礫が混じったミネラル土壌の斜面に笹子おろしと呼ばれる冷たい風が吹きおろし、ブドウにフレッシュな酸をもたらします。
フリーラン果汁のみを一晩低温でデブルバージュ（不純物を沈殿させる作業）してから、タンク内発酵。その後3ヶ月間タンクにて熟成させます。

柚子や梨などの果実香、ジャスミンを思わせるフローラルなアロマが爽やかな印象。豊かな果実味に真っ直ぐな酸が中心へと伸びて行きます。
甲州のピンクがかった色味を感じさせる膨らみのある味わいから、繊細なミネラル感を伴った引き締まった余韻が長く続きます。