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ペトリュスの巨匠が手掛けるボルドーワイン

ムエックス・グループの最高醸造責任者として44年もの間シャトー・ペトリュスの醸造に携わってきたジャン＝クロード・ベルエ氏。
世界最高の醸造家と称された彼は2007年に惜しまれつつ引退、以降は彼の息子がシャトー・ペトリュスの第二代醸造長を務めています。 ペトリュスのみならずトロタノワやマグドレーヌ、カリフォルニアのドミナス等の超一流ワインの醸造も手掛けました。

現在は家族で3つのワイナリーを運営しています。その中の一つが、モンターニュ・ド・サン・テミリオンに居を構える『ヴュー・シャトー・サン・タンドレ』です。
シャトー・ペトリュスの所有者ムエックス家に勧められた事もあり、サン・テミリオン衛星AOCであるこの地に畑を購入しました。 銘醸地サン・テミリオンの東北部に広がり、土壌の質も近く、ブドウ栽培に適した土地として知られています。

こちらのシャトーでは石灰質土壌に僅かな粘土が混じる台地に位置する区画と、丘の斜面に位置する粘土石灰質土壌の2つの区画で、メルロー、カベルネ・フランを主に栽培。
リュット・レゾネ（減農薬栽培）を実践し、除草剤は不使用。伝統的な方法で畑を耕し、ブドウは手摘みで収穫しています。

ペトリュス同様にメルローを主体とし、内部コーティングしていない小さなコンクリートタンクとステンレスタンクを使用しています。 過度な抽出は行わず、自然かつ最大限に果実味を表現。発酵後は新樽比率15%のバリックで12ヶ月熟成させています。
ペトリュスで培ったノウハウを存分に活かし、グランヴァンのエッセンスを備えた高品質なワインを生み出しています。

すぐにでも、熟成させても楽しめる逸品

ラズベリーやカシスなど赤い果実の熟したアロマに、バニラ、甘草といったスパイスの複雑さ、ミントの清涼感が混じります。ベルベットのような滑らかな口当たりから、上質なメルローの存在感を感じ取れます。
果実味にきめ細やかなタンニンが溶け込み、心地よい酸味が輪郭をエレガントに整えながら、豊潤なフィニッシュへ。長い余韻からこのワインの高いクオリティが伺えます。
2019年のボルドーワインは非常に素晴らしく、すぐにでも美味しく味わえると共に5〜8年ほど熟成させても楽しめます。
世界的な醸造家の手腕が見事に発揮された逸品です。