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世界を魅了するイタリアワイン界の帝王ガヤ

最も権威あるイタリアワイン評価誌「ガンベロ・ロッソ」にて、歴代で最高評価（トレ・ビッキエリ）を最多獲得。
ガヤの4代目当主アンジェロ・ガヤ氏は、2019年に「ワインメーカーズ・ワインメーカー・アワード」を受賞。
イタリアワイン界の帝王としてトップクラスの地位を不動のものとし、「常に最高品質、ワールドクラスを目指す」という信念のもと、渾身のワインを生み出す比類なき存在となっています。

17世紀半ばにスペインのカタルーニャ地方からピエモンテに移住してきたことから、この偉大なワイナリーの歴史が始まります。
徹底して品質にこだわるガヤスタイルのの基礎は、4代目当主アンジェロ氏の祖母クロチルド・レイ氏がワイン造りに参加した時代に築かれました。
『祖母はとても品質にこだわり、常にビジョンを持っていた人物でした。彼女は私にノウハウを学んで職人になるように言っていました。』
（アンジェロ・ガヤ氏）

そしてアンジェロ氏の父にあたる3代目ジョヴァンニ氏の代に、フラッグシップであるキュヴェ、バルバレスコが高い評価を獲得。
トップワイナリーとしての地位を確立、同時に「ソリ・サン・ロレンツォ」や「コスタ・ルッシ」などの畑を購入し、規模を拡大しました。

1961年よりアンジェロ氏が運営に参画し、単一畑のワインの生産やバリック樽の導入など、様々な改革を実施していきます。 ピエモンテの伝統的なワイン造りを守りながら、柔軟な発想で革新的な設備や技術を導入。
自身のワイナリーの発展だけでなく、イタリアワイン全体の地位の向上に大きく貢献し、世界中から認められる存在となりました。

メルローを主体としたガヤ流「スーパータスカン」

現当主であるアンジェロ氏が、購入を熱望し、何度も足を運んだ末にようやく取得したワイナリーがカ・マルカンダ。
数々のスーパータスカンが産出されるトスカーナ州のボルゲリ地区に位置する、アンジェロ氏念願の地です。
カ・マルカンダとは、ピエモンテの方言で「望みのない交渉」という意味。 アンジェロ氏が幾重にも交渉を重ねて、手に入れた土地に対する熱い想いが込められています。

ワイナリー創設後にリリースされたのは3つの赤ワイン。
3銘柄のうちの一つ、"約束された品質"を意味する「プロミス」は、メルローを主体としたガヤ流「スーパータスカン」です。
カ・マルカンダの最もスタンダードなワインで、調和の取れた上品な味わいが魅力です。

ロームと粘土を含む黒土土壌で栽培されたメルローを主体に、シラーとサンジョヴェーゼを加えた珍しい品種構成。 それぞれに発酵を行い、熟成前にブレンド。一部新樽を使い、12ヵ月間熟成し、さらに瓶内で数ヵ月間寝かせてからリリースされます。

ルビーレッドの色調。ブラックベリーやチェリー、カシスなどの熟した果実の香りが広がります。甘いスパイスにリコリスやミントのニュアンスが加わり複雑な印象。
密度のある果実味と伸びやかな酸のバランスが素晴らしく、凝縮感とエレガンスを同時に味わえます。シルキーなタンニンが溶け込んだ上質な味わいから、長い余韻へと続きます。