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カリフォルニア・シャルドネの五指に数えられるカルトワイナリー

マーカッシン、キスラー、ピーター・マイケル、オーベールと並び、カリフォルニア・シャルドネの5本指に数えられるコングスガード。
オーナー兼ワインメーカーのジョン・コングスガードは、1970年代にクラッシック音楽家としての将来を断念し、ナパ・ヴァレーに 5世代続く稼業（土地に根差した農業、造園業、岩切り出し業）を家族と共に継いでいくことを決断しました。

ナパ市街の東に位置するクームスヴィルのアルタ・ハイツ山頂にある土地を開墾し、白品種のブドウを1975年に植樹。
クームスヴィルは、2004年にナパ・ヴァレーのサブ・アペラシオンに認定された地域で、近年注目を集めています。
伝説的な醸造家アンドレ・チェリチェフアンドレ・チェリチェフから「岩だらけで、遮るものもない丘の上、強い風が通るこの土地から、絶対無二のものが出来る」とのアドバイスを受け、いち早くこの地でブドウ栽培を始めました。

その畑は、長きに渡りナパの高等裁判所の判事であった父に敬意を表し“The Judge Vineyard（ザ・ジャッジ・ヴィンヤード）”と命名、ここから伝説のワインが生み出される事となります。
コングスガードを代表する最上級シャルドネ「ザ・ジャッジ」は、自社畑から造られるマニア垂涎の逸品となっています。

選び抜いたベスト区画のブドウのみ、極端なまでの低収量、天然酵母を使用しています。 低温のセラーで長い時間をかけて発酵、ノン・フィルター、ノン・ファイニングで仕上げられています。
最新鋭の設備で行うのではなく、ワイン造りは設立当時からほぼ手作業。 眼鏡にかなうブドウが出来なければそのワインを造らないという、職人気質な厳格さを徹底しています。
満足の行くクオリティーでなければ年により生産量が極端に変わりますが、その厳しさこそが多くの信望者を集める由縁です。

入手困難なカリフォルニア最高峰シャルドネ

コングスガードの創業時から造り続けている代表作。
ナパ・ヴァレーを代表する2つの銘醸地のブドウから造られ、その生産量は僅か年産1000ケース程度。 ナパ・カーネロスにある2つの畑の構成率は、ハドソン・ヴィンヤードが2/3とハイド・ヴィンヤード1/3。
「カリフォルニア最高峰シャルドネ」として、日本に入荷してもすぐ完売してしまう希少キュヴェです。

天然酵母のみで樽発酵、樽熟成を経て、無ろ過、無清澄でボトリング。 この手法から果実味と酸の完璧な均衡を保つ、唯一無二の味わいが生まれます。
ムルソーやシャブリの一部生産者のワインで感じられる濃厚で火打ち石の香りが、顕著に現れるのもこのワインの特徴の一つです。

洋梨や黄桃、アプリコットなどの華やかな果実香に、白い花、蜂蜜やジンジャーなど官能的なニュアンスが重なります。 粘性を感じる濃密なテクスチャーに、豊かな果実味と美しい酸、ミネラル感の重厚さが調和。
たっぷりとしたフルボディながら引き締まった味わいで、うっとりとするような長い余韻がいつまでも続きます。