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世界的な名声を持つバンドールの代名詞

南仏プロヴァンス地方を代表する赤ワイン産地バンドール。
ドメーヌ･タンピエは、バンドールの代名詞と言えるほどの長い歴史と世界的な名声を持つワイナリーです。

ブドウ畑はルイ15世の時代にはすでに存在していました。
1834年以降はタンピエ一族が所有し、家族経営を続けています。 1940年以降にドメーヌは躍進の時代を迎え、1943年には、今やドメーヌの代名詞となったロゼ・ワインを初めて元詰めを開始。
跡取り娘のリュシー・タンピエの夫である、リュシアン・ペイローは1945年にバンドール生産者組合の会長に就任、1947年にはINAOのメンバーにも選出されました。その後、ドメーヌは子供たちに引き継がれ、さらなる発展を遂げていきます。
バンドールの地位向上に奮闘したリュシアン･ペイローは「ムールヴェードルの父」と呼ばれ、バンドールの生産者にとっての精神的支柱となりました。 彼の功績は、今でもバンドールの生産者の心に深く刻まれています。

ドメーヌ・タンピエは伝統に甘んじることなく、上質なワイン造りを追求しています。 近年では『ワイン・スペクテーター』誌で歴代のバンドール得点上位のうち、なんと12本が選出。 最新のロバート・パーカーの『ワイン・バイヤーズ・ガイド／第7版』では南仏の5つ星ワイン4つのうちの3つをタンピエのワインが独占し、ギガルのテュルク、ランドンヌ、ムーリーヌに並ぶ快挙を達成しました。
ワイン・ガイドのミシュランと形容される『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス』では2011年版で3つ星に昇格。プロヴァンスで唯一、ラフィット、ラトゥールと肩を並べるドメーヌとなりました。

南仏最高峰のロゼワイン

ブドウはすべて手摘みで収穫。フレッシュさと酸、そして赤ワイン用のブドウよりも低いアルコールを追求して収穫のタイミングを計っています。
畑と醸造所で2度の選果を行い、傷んだブドウや未成熟なブドウはすべて取り除かれます。 完全に除梗した後、果物のアロマを抽出し、12度で低温マセレーションを施し、直接圧搾。
発酵後にセニエしたロットを5〜10％ブレンドし、引き続きステンレス・タンクとセメント・タンクで8ヶ月間熟成を行った後、無清澄・無濾過で瓶詰め。

サーモン・ピンクの反射を持った澄んだ色調。 柑橘類やベリーなどの果物や花の力強い香りが魅力的。
桃やザクロを思わせる豊満でまろやかま味わいのなかに軽いスパイスのニュアンスがあり、バランスの取れた酸とともに味わいにアクセントを加えています。

パーカーの『ワイン・バイヤーズ・ガイド第7版』にて、 4つ星に格付け。アントニオ・ガッローニの『ヴィノス』では、2007年物以降、14年連続して90点以上を獲得。また、「ドリンク・ビジネス」誌では、死ぬ前に飲むべきロゼ9選に選出されました。