マスターズオフィシャルワインとして有名なスターレーン

1996年にカリフォルニア州サンタ・バーバラの最東端、サンタ・イネズ・ヴァレーに設立されたスターレーン・ヴィンヤード。
1970年代からミズーリ州でワイン造りを行ってきた創設者のディアバーグ夫妻は、世界的なボルドーブレンドを生み出すことを目指して、このワイナリーをスタートさせました。

初ヴィンテージであるカベルネ・ソーヴィニヨン2005年が、プロ向けの試飲で高い評価を獲得。 このブラインド試飲は、当時無名だったサンタ・イネズのポテンシャルを示すために、有名なナパ産ワインと比較するために、2007年から2008年にかけてアメリカ各地で実施されました。
さらに2008年から2015年にかけてゴルフの四大大会の一つ、マスターズが開催されるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブでワインが提供されるなど、注目を集めることとなります。
スターレーン・ヴィンヤードは、瞬く間に人気を博しワイン業界で伝説を築き上げました。

自社畑が広がるのは、サンタ・イネズ・ヴァレー最東端の地。
気候、土壌環境、標高が他のサンタ・バーバラ州のワイン産地と異なり、ボルドー品種にとって最適な条件を備えていることが高く評価され、2009年には「ハッピー・キャニオン・オブ・サンタ・バーバラ」AVAとして認定されました。 スターレーンはその中でも最も標高の高い地区に位置し、最大の生産者として96ヘクタールの敷地を所有しています。

ワイナリー名は、スターレーン用にブドウが栽培される農場の名前に由来。 小高い山々に囲まれ、周囲には何の障害物もなく、夜間には満天の夜空が広がります。 この美しい夜空からワイナリー名であるスター（星）・レーン（山の連なり）という名前が付けられました。

シルキーなテクスチャーが際立つエレガントな2019年

ゴルフ世界大会マスターズ期間中にオンリストされ、一躍有名になったボルドースタイルのワイン。
ボルドー左岸のクラシカルな魅力を彷彿とさせながらも、カリフォルニアワインらしい特徴も備えた逸品です。

天然酵母にてステンレスタンク発酵、マセレーションは2〜3週間、フレンチオーク樽で22ヶ月熟成（新樽比率35％）。
2019年は、シルキーなテクスチャーが際立つエレガントさが感じられ、スターレーンの魅力溢れる仕上がりとなっています。

ブラックベリーやプラム、ワイルドベリーのアロマに、コーヒー、紅茶の葉、ハーブなどの複雑なニュアンス。
香り同様に黒系果実や多彩なフレーバーが口中に広がり、グリップのあるタンニンと緻密な酸が全体を美しく整えます。
しっかりとした骨格を持つ完成度の高い赤ワインで、長期熟成のポテンシャルも感じさせます。