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100%日本のブドウを使用、国内外で注目のココ・ファーム・ワイナリー

障がい者支援施設『こころみ学園』を母体としたワイナリーです。
1950年代、栃木県足利市の特殊学級の中学生たちとその担任教師である川田昇氏によって山の急斜面にブドウ畑が開墾されました。
1969年、このブドウ畑の麓で、指定障害者支援施設こころみ学園(社会福祉法人こころみる会運営)がスタートしました。
知的障害を持った人たちとブドウ畑でワインを造ることを考えましたが、社会福祉法人には果実酒製造免許が下付されないため、1980年にこころみ学園園の考えに賛同する父兄たちにより、一般の事業所である有限会社が設立されました。1984年に免許が下付されワイン造りが開始されました。

ココ・ファーム・ワイナリーでは、100%日本のブドウからワインを造っています。 自家畑は平均斜度38度、上部は42度という急斜面に位置しています。 除草剤や化学肥料は一切使わず、醸造場での醗酵も天然の野生酵母が中心。
水はけの良い、南西向きの急斜面で、北関東の気候風土にあった適地適品種の様々なブドウを栽培しています。
また全国(北海道、山形、長野、山梨、埼玉、栃木)の契約栽培晨家さんたちにも、それぞれの気候に適したブドウ栽培を依頼し、高品質のブドウを用いたワイン造りを実践しています。
ブドウの声に耳を澄ませ、その持ち味を生かすことを大切にしています。

ココ・ファーム・ワイナリーのワインは、様々な国際会議の食事会で採用され、国際線のファーストクラスやビジネスクラス、特別列車などで提供されています。 障がい者支援の枠を越えて高い評価を獲得しています。

『1杯のワインが、心おだやかなひとときのためにありますように。』
こころみ学園の園生たちが造りあげるワインには、ささやかながら美しい願いが込められています。

グラスの中で味わいを深める甲州オレンジワイン

2004年から日本固有品種の甲州種で造りはじめたオレンジワインです。
F.O.S.とは、Fermented on Skins（果皮ごと醗酵）の略。 現在は益子焼の甕で果皮や種と一緒に野生酵母で発酵させています。グラスに注ぐと刻々と味わいを深める、複雑かつ豊かな逸品です。

甲州の果皮に含まれる苦みを活かしつつ、旨みを繊細に引き出しています。
アンズや黄桃、オレンジピールの果実に、茶葉やクローブなどのニュアンス。果実味とスパイスをしなやかな酸が引き締め、フェノール成分からくる丸みと渋みが中心に感じられます。
白ワインよりも厚みのあるスタイルは幅広いお料理を合わせていただけます。

公式サイトでは、生ハムと桃のカプレーゼ、トマトとバジルの冷製カッペリーニ、スモークサーモンとクリームチーズのマリネなどの洋食だけでなく、いぶりがっこ、香箱蟹、穴子の蒲焼き、炭火焼鳥、餃子、おでんといった和食、家庭料理とのペアリングも提案しています。

JAL国際線ファーストクラスに、2014、2015、2017ヴィンテージが採用されました。