アイルランドからオーストラリアへ移住、入植者として初めてブドウ畑を始めたマーフィー家。
100年以上のブドウ栽培の歴史を持つファミリーが、1988年からスタートしたのがトレンサム・エステートです。
家族代々受け継いできたワイナリーは、現在で35年目を迎えました。 南オーストラリア州、ニュー・サウス・ウェールズ州、ヴィクトリア州の境界に位置するマレー・ダーリング近郊で上質なワインを生産しています。
夏季には降水量が少ないこの地域では、灌漑を必要とするためオーストラリア最長のマーレー・ダーリング川に沿ってワイン産地が広がっています。
一般的にはカジュアルワインが多く生産され、品質の高いワインを産出するワイナリーは稀ですが、トレンサム・エステートは別格の存在とされています。
オーストラリアで最も著名なワイン評論家ジェームス・ハリデーは、彼の著書『オーストラリアン・ワインコンパニオ』ンの中で毎年のようにトレンサム・エステートに高い評価を与えています。
オーナー兼ワインメーカーのアンソニー・マーフィーは1978年にローズワーシー大学(現在のアデレード大学醸造学部)で醸造学を修め、自身のワイナリーを興す前にミルダラ・ブラスで醸造の経験を積みました。
2006年にはオーストラリアで最も権威のあるワイン・メーカー・オブ・ザイヤー(Australian Gourmet Traveller Wine Magazine)にノミネートされました。
その後もトレンサム・エステートのワインは世界で影響力のある「インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション」で受賞するなど、その卓越した品質が高く評価されています。
マーフィー家のブドウ栽培の歴史は1909年にまで遡りますが、主に石灰質の上にレッドロームが覆っている現在のマーフィー・ヴィンヤードに最初に植樹したのは1952年です。
当初は大手のワイナリーにブドウを売っていましたが、1984年に最初のヴィンテージを6トンのブドウだけを使用してワインを生産。
家族から受け継いだ知識、経験を元にアンソニー・マーフィーは、ワイナリー、セラードア、レストランを併設したトレンサム・エステートを設立しました。
現在は兄弟でブドウ栽培家のパトリック・マーフィー(セントパトリック大学、ヤンコ農業大学で栽培学を修めた)と共に、自社畑のブドウを使ったワイン造りを中心に行っています。
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