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「生きているワイン」を造り出す新世代の自然派ワインの生産者

ボルドーのすぐ東に位置するベルジュラック地区。
その中でも最も西に位置し、ボルドーやデュラスに近い場所にシャトー・レスティニャックの畑があります。 2008年、若いカップル、カミーユ&マチアス・マルゲの熱い情熱を持った二人が設立した自然派ワインの生産者です。

マチアスは親から受け継いだブドウ畑からワインを造る営みを始めました。
自然に囲まれた恵まれた環境のシャトー・レスティニャックの7haのブドウ畑。 雑木林や生け垣、野鳥など様々な生き物や微生物が生息する池などの中で複合農業が営まれています。
植物相は全くの野生的なもので、毎年その年に相応しいブドウ栽培の方法を自然から教えられています。
ワインの醸造においてSO2は基本的に全く使用していませんが、必要とあれば僅かのみ添加することは厭いません。

ワインについての学業を終えワイン造りの 経験も積んだ彼らは、周りから”ネオ・ヴィニュロン”と呼ばれる存在です。
新世代の栽培家のようなカテゴライズで、従来の生産者のように 決められたやり方で単にブドウを栽培しワインを醸造する事はしません。
「生きているワイン」と「健全な食べ物」を愛する彼らは、そのようなワインを目指して、与えられたテロワールをよく知り、適した栽培を臨機応変に実践。そうして、生き生きとしていて美味しいワインを造り出しています。

フィールドブレンドから造るフレッシュな赤ワイン

フリッシュとは耕作放棄という意味で、このワインの成り立ちに由来。
2020年、耕作放棄されていた畑を手に入れたカミーユとマチアス・マルゲ。 当初はあまり関心なかったものの、白と黒10種程のブドウ品種が混植されたこの畑には他にない個性があることに気付き、入手しました。
北向き斜面、粘土石灰と泥炭土に植わる樹齢50〜95年の樹。
ブドウはすべて一緒に収穫し、全房で10日間混醸後、7か月セメントタンク熟成。清澄もフィルターにも掛けず、僅かにSO2添加し瓶詰めしています。

透き通るような淡いガーネット色、バラやハイビスカスの香、熟したザクロやグロゼイユの優しいアロマ、ほんのりナッツの香り。 口中でバラのドライフラワーや赤い果実の風味、オードヴィなど様々な味わいが広がります。
フレッシュでありながら熟成感を感じる魅惑的な味わいです。