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酸化をさせない徹底した醸造方法を追求

イタリア北東部ヴェネト州のコネリアーノに1973年に設立されたボルゴ・アンティコ。 2019年に「 コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群 」が世界文化遺産として登録された事が記憶にも新しい、プロセッコの名産地として知られています。

父親が始めたワイナリーを現当主レオナルド・マルケージンが引き継いだのは1990年代のこと。 コネリアーノにはイタリア最古のワイン醸造学校があり、彼もそこで醸造学を修めた後にワイン造りに本格的に参加しました。
父親と畑で過ごした時間はレオナルドにとって大切な原風景であり、学校で学んだことよりも父親から教えられたことが、現在のワイン造りに大いに活かされているといいます。

30haの畑のほとんどはワイナリーの周りにあり、ブドウが摘まれてから素早くセラーに運ばれます。
果汁やワインがチューブを通るときは、常に二酸化炭素をタンクやチューブに注入しながら作業をしており、プロセッコにおける果汁を酸化をさせない醸造を徹底しています。
その甲斐あって繊細なアロマは保たれつつ、シュールリー熟成や適切なバトナージュにより、ふくよかな味わいが引き出され、絶妙なバランスのプロセッコ、そのほかのスパークリングワインが生み出されています。

地場品種のうまみ溢れるユニークな逸品

姿を消しつつあるトレヴィーゾの地場品種ヴェルディーゾ100％使用。
現当主レオナルドは、この品種を後世に残すべくこのワインを造りました。 房ごと低圧で圧搾し、圧力式ステンレスタンクで果汁を発酵。 瓶詰してから残糖分をさらに発酵させて3〜4カ月熟成。
タンクで熟成中に澱を攪拌し、細かな澱を残した状態で出荷するため、複雑味と一体感があります。

細やかで優しい泡立ち。柑橘類や青リンゴを思わせる爽やかなアロマ。
キレの良い酸が特徴的ですが、軽やかな果実とほのかな酵母の風味が溶け込んだ奥行きのあるフレーバーが広がります。
裏ラベルには「澱とよく混ぜることで今までにない感覚が味わえます」と記載されており、地品種によるうまみの乗った味わいが楽しめます。