ロミオとジュリエットの舞台として知られるイタリア北部ヴェネト州のヴェローナ。
ローマ時代からの長い歴史を誇る古都であり、ヴェローナ市街地は世界遺産に登録されています。
そんなヴェローナのレッシーニ山の麓、アルポーネ峡谷の小さな村で、1800年代よりブドウ栽培を行ってきたフランケット家。
生物多様性に富んだ環境の中で畑を耕してきたファミリーは、その土地が持つポテンシャルに気づき、1980年代からワイン造りをスタートさせました。
ブドウを知り尽くした彼らは、ヴェネトの伝統的なブドウ品種を使ってテロワールを表現する事を目指し始めたのです。
フランケット社では、ヴェネト州を代表するブドウ品種ガルガネガからソアヴェを、ドゥレッロからはスパークリングワインを生産しています。
ガルガネガ、ドゥレッロは、1000年以上も前からこの地に伝わってきた土着品種です。
古代より火山活動が行われてきたエリアに、今では広大な森が広がり、様々な動植物が生息しています。
自然豊かなヴェローナ地区の中でも、ブドウ栽培に適した2つの地域「テッロッサ」と「ヴェステナノヴァ」に自社畑を所有しています。
テッロッサの地名はイタリア語で赤い土を意味する「terra rossa」に由来しています。
その名の通り赤みを帯びた土壌が広がり、酸化鉄などミネラルを豊富に含んでいます。
ソアヴェに使用するガルガネガ種に適しており、テッロッサで栽培されるブドウ樹の平均樹齢は50~60年程。
険しい斜面で育つ品種のため、傾斜により畑の水はけが良いのが特徴です。
海抜550~600メートルの高標高に位置するヴェステナノヴァには、スパークリングワイン用のブドウ品種ドゥレッロの畑を所有しています。
雄大な山間の景色と広い牧草地が特徴で、火山由来の粘土質の土壌が広がっています。
現在、ワイナリーを牽引するのは、ジュリア・フランケット氏。両親と共に真摯にワイン造りと向き合い、ヴェローナならではのテロワール、ワインの魅力を国内外で向けて発信しています。
『私達はワインを通して、この地の歴史を表現しようと努めています。
フランケット社のワインは、クリーンで、純粋であり、土地の個性を自由に伝えられると思っています。
私達家族は、シンプルな方法で丁寧に仕事をし、土着品種のブドウを通して、テロワールを真っ直ぐに表す事を選びました。 』
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