カルトワインのブドウを手掛けるスター栽培家

世界で最も有名なブドウ栽培家ダヴィッド・エイブリュー。
ナパ・ヴァレーに3代続くブドウ栽培家の家系に生まれ、若い頃から農業に触れ、ブドウ畑に興味を寄せていました。 学生時代には、イングルヌック、ケイマスといった生産者の元でアルバイトをするなど、一流のワイナリーで貴重な経験を重ねました。

その後、世界トップクラスのブドウ栽培とワイン醸造が学べるカリフォルニア大学デービス校で学位を取得。 さらにボルドーへ頻繁に足を運び、フランス産ブドウの苗木と栽培、醸造技術をナパバレーへ持ち帰りました。

1980年にデヴィッド・エイブリュー・ヴィンヤード・マネージメント社を設立。
同年、セントヘレナにあるマドローナランチを開墾し、自信のワイナリー”エイブリュー・ヴィンヤーズ”も創設。1987年、「マドローナ・ランチ」を世に送り出しました。

ブドウ栽培のコンサルティングでは、アロウホ（現アイズリー・ヴィンヤード）、コルギン、ハーラン等、ナパバレーの錚々たるワイナリーが顧客リストに名を連ね、28haの自社畑からはボルドーブレンドに特化した秀逸なワインを生み出しています。
数多くの著名なワイン評価誌で100点満点を獲得、ロバートパーカー氏が絶賛するなど、評価、人気ともに急騰し、プレミアムワイナリーの一つとなりました。

20年もの熟成を経た貴重なバックヴィンテージ

エイブリューの記念すべきファーストリリースとなったマドローナ・ランチの2003年。
「エイブリュー・ヴィンヤーズの中核があるとすれば、間違いなくマドローナ・ランチである」と語るほど、ワイナリーにとって重要で思い入れの深い畑です。
赤いロームや白石灰岩などが層を成した複雑な土壌、近くに蛇行するように広がる峡谷。多様性に溢れた土地がもたらす恵みが、ワインに複雑さをもたらします。

熟したブラックベリーやカシスの香りにリコリス、フローラルさ、ほのかなバニラも感じられます。 熟成を経た果実味、タンニンは丸みを帯び、コク、旨味が深淵な世界に滑らかに溶け込んでいます。 フルボディの味わいは芳醇さを保ったままエレガントに進化し、完璧なバランスでその素晴らしさを伝えています。

長期に亘る熟成が可能なため、すぐにでも、これから先にも楽しめる卓越したグラン・ヴァン。20年もの熟成を経た貴重なバックヴィンテージをお楽しみください。