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トップの若手醸造家が手掛けるワイナリー

2018年、オーストラリアのトレンドを映すフード＆旅行誌「グルメワイントラベラー」において最優秀若手醸造家に選出。
冷涼な気候を有するヴィクトリア州中西部の畑から刺激的なワインを造りだすオーウェン・ラッタ。 既にオーストラリアにおいて才能溢れる新世代の醸造家として国内で圧倒的な評価を得ています。
ワイン評論家マイク・ベニーは「若手だが、信じられないほど造り手としての経験の深さを感じる。間違いなく若手醸造家としてトップだが、近い将来オーストラリア全体のトップに立つだろう」と述べています。

オーウェンは、両親が営むワイナリー「イースタン・ピーク」の2代目であり、文字通りブドウとワインに囲まれて育ちました。
イースタン・ピークは自然との共存を選んだオーウェンの両親が、オーストラリアの伝説的醸造家トレヴァー・ジョーンズ氏をメンターとして標高430ｍに位置するコグヒルズ・クリークの地に畑を開墾してきたワイナリーです。
当時から化学的な薬品を用いず、無灌漑での栽培、ワイナリーにおいても人の手による過剰な介入を避けてきたといいます。

1999年、オーウェンの父親が作業中の事故で離脱した際に、弱冠15歳の時に醸造家としてのキャリアをスタートしました。 その後も家業を手伝いつつ、大学でワインサイエンスを修了。2006年に家業を継ぐべく戻ると、別のワイナリーでも醸造家として働くことで経験と副収入を得ながらブルゴーニュを中心としてヨーロッパを訪問。そこでの経験から自分たち一族がやってきたことが正しかったという確信を得ることが出来ました。
2012年にはヴィクトリア中西部の畑からの色彩豊かな買いブドウで、実験的な試みを多く取り入れたワインをリリースするべく「LATTA」を設立、瞬く間にオーストラリアのプロフェッショナルたちを魅了していったのです。

元々化学物質に汚染されていなかった自社畑は現在有機農法に移行しており、今後はビオディナミ農法への移行が進められています。
醸造面では、スキンコンタクトの白、ミネラル溢れる多品種ブレンド、ネッビオーロのロゼなどユニークなワインが野生酵母による発酵、最低限の酸化防止剤以外の添加物不使用という基本アプローチの上で造られています。

発酵のロマンが詰まった”混醸継ぎ足し”ワイン

複数のブドウ品種を”混醸継ぎ足し”して仕上げる個性溢れるワイン。
発酵はピラニーズ地区のソーヴィニヨン・ブランから始まり、それぞれ収穫されたブドウを全房でプレスし発酵中の液体に継ぎ足していき、トータル6週間、酸化的に扱います。 そこにスキン・コンタクトさせ16ヶ月タンクで熟成させていたゲヴュルツ＆ヴィオニエをブレンドし、ボトリング。
酸化防止剤無添加、ノンフィルター、清澄剤不使用。

柑橘類やアプリコットなどの果実、花のアロマが広がり、程よいボリューム感と果実味が楽しめます。 香り高く、ミネラルと酸のバランスが良い味わいが、軽快に口中を満たします。

醸造家のオーウェンは「何故これほどまでに魅力的な液体が出来上がったのか正確には工程を理解していない。発酵のロマンがこのボトルには詰まっている」と語っています。