インポーターである日仏商事がフランス・ロワールで取得した『レ・ジャルダン・ドゥ・ラ・マルティニエール』。
17世紀の文献には既にラ・マルティニエールという場所が登場しており、18世紀に建てられた印象的なマノワール(邸宅)と、地下回廊を通じて併設された醸造所と貯蔵庫が現在も残っています。
その周囲には6ヘクタールのブドウ畑が広がり、樹齢80年のカベルネ・フランを始め、シュナンブラン、グロロー等が植えられています。
ワイン造りがスタートしたのは、18世紀という歴史あるワイナリーです。
その当時の圧搾機や発酵槽、また20世紀に入って使われていたと思われるコンクリートタンクなど、これまでのワイン造りの歩みを偲ばせる古い醸造機材の名残がワイナリー内、地下回廊に散見されます。
近代的な県道が整備されるまでは、ワイナリーの敷地内を馬車が通っており、人々の往来が行われていました。
直近の持ち主は、ロワール自然派ワイン界で定評のあるグザヴィエ・カイヤール氏。 2014年から2017年まで管理、有機栽培を行っていました。
グザヴィエ・カイヤール氏は、フランスにおける日本人自然派ワイン生産者の先駆者であるラ・グランド・コリーヌの大岡弘武氏と共にレ・ジャルダン・ドゥ・ラ・マルティニエールの醸造コンサルタントとして迎えられています。
ワイナリー責任者はグザヴィエ氏からブドウ栽培の基礎を教わり、フランス現地で経験を重ねた日仏商事の筒井草(かや)氏。
フランスパンやフランス菓子の基盤を日本に広めた日仏商事の創業者である筒井ベルナールを祖父に持ち、4歳までの幼少期をフランスで過ごしました。
栽培責任者はロワールを代表する若手生産者のもとでワイン造りを学んだリュドヴィック・ジョ リー氏が務めます。
マルティニエールの畑は、全て同じ敷地内に存在しており、隣の畑の影響を受けずに独自のテロワールが出来ています。
また西側から東側へ風が抜け、湿気が溜まりにくくなっている地形が生むマイクロクライメイトのおかげで霜被害に遭いにくい利点があります。
醸造所は地下洞窟にあり、すべての畑の中心に位置しています。
たとえ手摘みで全房であったとしても収穫時の保管、運搬等で傷ついたりする事があるため、収穫した瞬間から酸化のリスクがあります。
そのため、畑から醸造所までの距離というのは亜硫酸を使用しない自然派ワイン造りにおいては欠かせないポイントであるとワイナリーでは考えています。
また年間を通して温度が比較的安定しており、例えば猛暑の夏でも地下醸造所内は16℃程までしか上昇しないため、温度調整をしなくともゆっくりとした低温発酵が可能となります。
長年フランス食文化を象徴するワイン輸入を行ってきた日仏商事が、企業理念である「フランスの粋〜エスプリ〜」を感じられるワインを自社で生み出し、日本へ届けたいという思いから生まれたレ・ジャルダン・ドゥ・ラ・マルティニエール。
フランスの歴史ある銘醸地で日本人が造る自然派ワインとして、世界が注目しています。
環境に配慮した自然な農法、人為的な介入を控えた自然な醸造法でのワイン造りを追求する、ワイン生産者(Vigneron:ヴィニュロン)としての道を歩み始めました。
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