1845年の創業以来170年余、薩摩の地で芋焼酎を始めとした酒造りを続けている西酒造。
長年にわたり培ってきた醸造技術を活かし、ニュージーランドでワイン造りを開始したのが2019年。
“蒸留酒”である焼酎と“醸造酒”であるワインに共通する原点『農業から始まる酒造り』をモットーに、老舗酒蔵が新たな挑戦を始めました。
西酒造ではお酒の奥深さに魅了され、飲む人に喜んでもらえる「旨さ」を追求してきました。
そのためには伝統的に造り続けてきた焼酎に縛られることなく、その他のお酒からも広く学ぶべきであると考えています。
20年以上も前からワインやウィスキー、ジンなど、世界中の優れた醸造家達とコミュニケーションを続けています。
飽くなき探究活動の中で八代目当主である西 陽一郎氏は、ニュージーランドで二人のかけがえのない仲間と出会いました。
一人は、日本を飛び出し、ニュージーランドで栽培醸造家として注目を集める小山 浩平氏。
もう一人は、グラッドストーンでワイナリーを設立し、ニュージーランド・ワインの可能性を追求するアンガス・トムソン氏です。
三人は国境を越え、さらには酒類の壁を超え、新たなワイン・ブランドを世界に発信させるプロジェクト「TEAM GLADSTONE URLAR」をスタート。
銘醸地ワイララパのグラッドストーン地区で、西酒造のワインブランド 『GLADSTONE URLAR(グラッドストーン・アーラー)』の歴史が始まりました。
URLARが原動力としているのは経済的・環境的な持続可能性の追求です。
バイオダイナミック農法を活用し、太陽、月、天体などの動きの影響を考慮した作業を実践。
土壌に悪い影響を与えずに、美しくクリーンな香りと味わいを持つ、「うまい」ワインと胸を張れるワイン造りを行っています。
有機コンポスト堆肥や液肥の利用、7年ごとに樹間の輪作を行うなどにより、植物の生物多様性の向上へ取り組んでいます。
樹間には毎年植えられる様々な植物や野の花が益虫を呼び寄せ、健康なブドウ樹の維持に寄与しています。
これらの継続的な努力により、土壌に生命力を与え、バランスの取れた持続可能な形でブドウ園を管理しているのです。
グラッドストーン地区にある、31ヘクタールの自社単一畑は、古くから水はけの良い自由排水の土壌に面していて、優良なブドウが育つ条件を備えています。
また、夏は乾燥し、朝晩の気温は10℃、日中は30℃を超えるという寒暖差のある、ブドウ栽培に最適な気候に恵まれています。
豊かな自然環境、力強さも感じられるニュージーランドの風土が、高品質なワインの美味しさを育んでいます。
ブランド名に冠した『URLAR』は、古英語で大地を意味します。
URLARのワインは自然環境が持つ魅力を余すことなく香りと味わいに反映したものです。
伝統的な手法で管理されたワイン造りにより、 その土地を忠実に体現し、エレガントで深みのある味わいを生み出しています。
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