菱山鳥居平は肥沃な勝沼平地とな異なり、粘土質に礫が混じったミネラル土壌を有する標高450〜480メートルの南西向き斜面が特徴的。 日当たりと水はけが良く、富士山から吹く笹子おろしの恩恵を受けて、クリーンな酸を備えた高品質なブドウが育ちます。
この地区の中でも＜南西の塔下割＞と呼ばれる特別な区画から生まれるキュヴェ・ハナは日本固有の赤ワイン用のブドウ品種、ブラック・クイーン100％で造られます。約一週間、醸し発酵を行い、一部樽を使用し6ヶ月間熟成させます。

紫がかった中程度のルビー色。ブルーベリーや木イチゴのアロマに、柔らかに香るシナモンやナツメグのスパイスのニュアンス。フレッシュな酸味とほんのりと甘みを帯びた凝縮した果実味が絶妙なバランスを保ち、コクのある味わいは後半にかけてミネラル感を伴って引き締まった余韻を残します。
しっかりとした酸が熟成力をもたらし、日本の美しい品格を感じさせる仕上がりとなっています。