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南アフリカワイン格付け1級ワイナリー

バーデンホースト家のアディ・バーデンホーストと従兄弟のヘインが、スワートランドに本拠を置いて共同オーナーを務めるワイナリーです。
アディの祖父アンドレ・アドリアン・バーデンホーストは南アフリカ最古のワイナリーとして有名なグルート・コンスタンシアのゼネラル・マネージャーを46年間務めました。
アディとヘインは共にコンスタンシアの大自然の中、農場を営む生粋のファーマー一族として育ち、ワイン造りも身近に感じる環境下で育ちました。

やがてアディはワイン醸造家になるべく、国内外で研鑽を積みます。
海外はボルドーのシャトー・アンジェリュス、北ローヌのアラン・グライヨ、ニュージーランドのウィンター・ヒルズなど。その後南アフリカでも経験を重ね、名門ラステンバーグでワインメーカーとして9年間活躍しました。

2008年にスワートランドの地で、1930年代から使われなくなってそのまま放置されていた醸造所を含む60haの農園を買い取り、本格的にワイン造りをスタート。 購入の大きな決め手の一つとなったのは、自社畑の半分近くの28haはブッシュヴァイン（自根）であった事です。
アディとヘインは祖父の口癖だった「当時は信号機なんかなくてヒッピーがまだたくさんいて、何かといえば採れたての野菜とサンソーの赤ワインで乾杯したものだ」という、「古き良き時代の営み」を大切にしています。
在りし日のまま、昆虫や緑に囲まれ自然と調和した生活を送る彼らは、醸造においても非常にナチュラルなアプローチを用いています。

1950〜60年代に植えられたシュナンブラン、サンソー、グルナッシュをメインに、様々なブドウ品種をビオロジックで栽培。 バラエティに富んだ土壌でブドウ樹は全て株仕立て、低収量ながら凝縮した果実味が得られます。
醸造においても徹底して自然に寄り添った方法で、細部にまでこだわりをもち、慎重かつ大胆にワイン造りを行っています。 ブドウの個性を存分に引き出すために全てのワインを全房発酵、清澄は行わず、酸化防止剤も必要最低限の使用のみ。
バーデンホーストならではの天性のセンスの結晶といえるワインは、見事なバランスを成していて、全てのキュヴェに土壌の個性が現れています。

著名なワイン評論家から高く評価され、ティム・アトキンMWが選ぶ南アフリカの格付けでは1級を獲得。 南アフリカワイン業界の先頭を走るワイナリーとして、国内外で注目を集めています。

古樹ならではの深みを感じる秀逸なロゼワイン

豊富なミネラル感を感じる、ムールヴェードル100%のロゼワイン。
ほとんどが灌漑されていない畑で株仕立てで栽培される古樹から収獲。
夜明け前に手摘みされたブドウを厳しく選果し、全房を直接圧搾。
一晩果汁を寝かせ、コンクリートタンクと4500Lのフードル樽で野生酵母による自然発酵を行っています。

クランベリーやラズベリーなどの赤い果実、スパイス、ローズウォーター、ブラックカラントを思わせる豊かで複雑なアロマ。 香り同様に満足感のある風味とテクスチャーが感じられ、長い余韻を伴います。
果実味と上品な酸味、ミネラル感のバランスが良く、古樹ならではの深みを感じる秀逸な1本です。