2020年、ヴィーニャ・エラスリスのチーフワインメーカーとして、ファインワインの歴史にいくつもの偉業を残したチリの天才醸造家フランシスコ・ベティッグが独立し、自身のワイナリーを立ち上げました。
チリ最南端に位置するマジェコ・ヴァレーから、コシュ・デュリ、ルロワ、ヴォギュエ等を彷彿とさせる素晴らしいワインを生み出しています。
フランシスコ・ベティッグは、チリワイン初となる『100点満点ワイン』を3度生み出し、2016年には「世界最優秀醸造家」にノミネートされる等、世界的に高い評価を博してきました。
カベルネ主体のボルドースタイルのワイン「ヴィニエド・チャドウィック」「セーニャ」の満点獲得にとどまらず、クールクライメットの畑「アコンカグア・コースタ」から造り出したピノ・ノワールとシャルドネから造る最高峰ワイン「ラス・ピサラ」でもファーストヴィンテージから<98&96点>という高得点をマーク。
セカンド・ヴィンテージでは、更にDRCと並ぶような<99&98点>という世界最高評価を得て、ニューワールドのピノ・ノワール&シャルドネでは、突出した実力を見せてきました。
マジェコ・ヴァレーは18世紀後半以降に多くのスイス人が新天地を求めて移住し、開拓してきた土地であり、ベティッグ家もその一人です。
数多くの素晴らしいワインを生み出してきたフランシスコ・ベティッグは自らのドメーヌを始める場所として、家族の原点であるマジェコ・ヴァレーのトライゲン村を選びました。
そんなフランシスコと「ドメーヌ・ベテッィグ」の夢を共に叶えるパートナーとして立ち上がったのが、「エラスリス」で長年共に働いてきた盟友、カルロス・デ・カルロス。カルロスの妻もマジェコ・ヴァレー出身であることから、毎年家族で訪れていた土地でした。
2013年にフランシスコの従弟から土地を購入し、植樹を開始。 植樹マッピングを決める際には、ブルゴーニュの有名な地質学者フランソワーズ・ヴァニエ・プチ氏に依頼し、徹底的な土壌の調査を行いました。 土壌は主に火山灰の風化で生成された赤い粘土と火成岩で成り立っています。 ベティッグの畑では特にカルシウムを多く含んでおり、ブルゴーニュに近い土壌です。
畑では除草剤は一切使用せず、なるべく自然な形で行うリュット・レゾネを慣行。 十分な年間降水量により、灌漑を必要とせず、ドライファーミングを行うことができます。 これにより、テロワールの個性が鮮明に現れるワインを造ることが期待できます。
シャルドネは全房のままプレスし、デキャンタージュ。酵素を一切加えずに、自然な澱落としだけによる清澄を行います。
自然酵母のみで発酵後、澱引きをせずにマロラクティック発酵。
亜硝酸の添加は極少量に抑えています。無濾過で瓶詰めし、旨みを最大限に保つように努めています。
ピノ・ノワールは一部、除梗をしない全房発酵を行い、その後シュール・リーのまま瓶詰めまで寝かせておきます。
結果、しっかりとしたストラクチャー、複雑性、濃密さをワインにもたらすと言います。
亜硝酸の添加はシャルドネ同様に極少量のみ。
ベティッグのトップキュヴェは、ブルゴーニュのトップ・ドメーヌと変わらぬワイン造りから生まれています。
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