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元エンジニアが南仏ルーションで造るナチュラルワイン

フランス南部のルーション地方、山と地中海という豊かな自然に挟まれたレ・ザスプルというエリアに位置する蔵元、クロ・マソット。
元々は、メカニックのエンジニアだったピエール・ニコラが現当主を務めています。 彼の曽祖父が1900年頃に購入した土地にブドウ樹を植えたことが始まり。2004年に、家族所有の30ヘクタールの畑のうち、トゥルイヤス村にある7.70ヘクタールをピエールが引き継ぎました。
平均樹齢は60年で、最も古いものとしては1910年植樹の樹齢100年を超えた古木もあり、この土地の魅力を大いに表現しています。ピエールはブドウ栽培と同時に醸造所を建設し、自らのワイン造りをスタートさせました。

ピエールはボルドー、そしてオーストリアのいくつかの蔵で研修を受け、この世界でやっていけることを確信したといいます。
「芸術肌の私が、その創造性、探求心を存分に発揮できる場として、ブドウ畑と醸造所での仕事は最適だという確信に至ったのだ。 自分の道を突き進むのが好きで、これまでにない何か新しいものを生み出したい」　
―ピエール・ニコラ氏

彼は自身が心地良いと感じるものは、自分の畑やブドウにとっても心地良く、またその逆も然りだ、と言い切ります。 畑仕事は、彼の人生哲学の一部を反映しているといいます。
生きているもの全てがそうであるように、畑もブドウも愛情、敬意、思いやりが必要なんだという意識を持っています。 化学物質の一切使用せず、不要な介入は行わずブドウに寄り添った方法を徹底しています。

絶妙なバランスを持つユニークなオレンジワイン

クロ・マソットの中でも人気の高いキュヴェがオンディーヌ・ブラン。
ヴェルメンティーノは除梗、破砕せずにプレス、グラスファーバー製タンクで6ヶ月間マセラシオンさせています。 その他の3品種は混醸造。1/3は房ごと、2/3は除梗して15日間のマセラシオン後、6ヶ月熟成させています。
独自のワイン造りにより、絶妙なバランスを持つユニークなオレンジワインに仕上げられています。

煌めくゴールデンオレンジの外観。グラスに注いだ瞬間から、華やかな香りが広がります。 アプリコットや桃、トロピカルフルーツ、フローラルなアロマ。密度のある液体には果実味、柑橘系の酸味、ミネラル感、程よく抽出されたタンニンが調和しています。
エネルギッシュかつ、エレガントな印象で、飲むほどに染み込むようなエキス感のある味わいです。